19世紀フランスの”ダンディ”たちにとても愛された
”クラヴァット(ネクタイ)”に留める飾りピンです。
当時のクラヴァットは現代のもののように幅が狭くなく、
アスコットタイのような、スカーフのようなものでした。
現代のヨーロッパ男性は、特別な日のおめかしとして
(現代の)ネクタイのノットの5センチくらい下に
ピンの先端だけ見えるよう留めます。
もちろん、女性のスカーフ留や
ハットピンとしてもお使いいただけます。
刻印されているFIX は、
サヴァール・エ・フィス社 の商標です。
真鍮またはブロンズ表面に金を厚くめっきした、
上質なジュエリーの制作で知られています。
こちらのお品は、上記のような金メッキ金属を
まるで一筆書きをするかのように
曲げることによって4輪の花弁を表現し、
その中心にルビーと見られる
ダークレッドの石(*)を留め、
そのベゼルにはミル打ちが施してあるという、
シンプルな意匠でありながら手のこんだものです。
(*10倍の拡大ルーペで見ると
中に黒いインクルージョンが見えるので、
模造ではなく内包物のあるルビーと思われます)
【Size】H6.5 X W1X D0.7cm
【素材】真鍮またはブロンズに金めっき
【刻印】FIX
【年代】1900年前後
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